学資保険とは何か、メリット・デメリットも併せて解説。代わりとなる資産形成も紹介。
子供が生まれるにあたって、妊娠・出産や育児の雑誌広告で「学資保険」というワードを目にすることが多くなる。
ただ、正直パパママになって初めて学資保険と聞いて、どういった保険なのかわからない・学資保険を使うデメリットってないの?と気になる人も多いと思う。
この記事では、具体的な金額も上げながら、学資保険のメリット・デメリットを簡単に紹介しているので、良ければ参考にしてほしい
学資保険とは、子供の将来の学費に備えることを目的にした保険
大学を始めとして、子供の学費で多額の支出が発生する。これに備えて事前に蓄えておこうというのが学資保険。ちなみに、2021年での私立大学の初年度授業料と入学料の平均は、930,943円と245,951円で、合計で約118万円とめっちゃ高い。
普通預金で、全額貯蓄しておくのはお勧めできない。学費は年々上がっている。
正直保険の契約とかまでするのは、腰が重いし今ある口座に普通に貯金するのでもいいのでは?と思うパパママもいるかもしれない。
万が一の際に、すぐに引き出せるというメリットがあるので一部は普通預金で準備していくのいいと思う。ただ全額はお勧めできない。
2021年に私立大学入学する18歳が生まれたの2003年の授業料と入学金の合計は、約110万円。授業料が4年間同じと仮定すると、4年間で約351万円。
同じ仮定で計算したで2021年入学の4年間学費は、約397万円。18年前学費と比べると、約46万円増(1.13倍)まで上がってる。
普通預金は平均金利が、0.001%らしいので、0歳から351万円準備できたとしても、18歳時点で632円しか利息が付かず、全然足りなかったということになる。
学資保険の3つのメリット
毎月契約に基づいて、貯蓄していくから確実に確保される。
パパママもたまにはお金を使いすぎることもある。毎月自分たちで貯金していくとなると、今月はちょっと使いすぎたから貯金額少なくと考えることもある。保険の契約あれば、有無を言わさず貯蓄分を確保してくれる。
所得税と住民税が安くなる。
学資保険は、生命保険の枠で所得控除がうけられる。(税金計算のもととなる金額が少なくなる。)そのため、税金の支払も安く済む。
かなりざっくりした例だが、所得税・住民税の税率がそれぞれ20%と10%の場合、月額6,700円以上の学資保険料支払があれば、住民税と所得税の合計で、税金が一年あたり10,800円ほど少なくなる。
ただの貯蓄でなく「保険」であること。
起こらないに越したことはないが、契約者に万が一(死亡・高度障害状態)のことがあっても、保険料が免除され、保険契約が継続される。
学資保険の3つのデメリット
学資保険でも、学費の値上がりやインフレには対応しきれない。
最初に少し紹介したけれど、学費は年々上がっている。
これから先も同じように増えるかは分からない。ただ、今のところ直近18年間で私大学費が1.13倍に増えたのに対して、対応しきれるような返礼率(払った保険料に対して、支払われる保険料の割合)が113%もある保険はない。
途中解約すると、支払った保険料より少ない額しか返ってこないことがある。
急に資金が必要となって、途中で解約すると、払った分より少ないお金しか返ってこないのというリスクがある。
最初に、一部は普通預金でもいいと挙げていたのは、急に資金が必要となってもとりあえず普通預金から引き出して、保険の解約は後回しといった動きが取れるから。
保険会社自体が倒産し、保険料が回収しきれない可能性がある。
保険会社も、ほかの会社と同様に倒産する可能性はある。残念ながら倒産した場合は、保険金の一部は回収できても全額の回収は難しい。
学資保険の代わりになる運用手段は、主に2つ。
デメリットを3つ挙げたものの、学資保険は比較的リスクは低め。基本的にリスクとリターンは比例するから返礼率が高くないことからもこれは明らか。
比較的低リスクで、代わりの手段は主にジュニアNISA(学資保険よりリスク↑)と定期預金(学資保険よりリスク↓)になると思う。
ただ、残念なことに、ジュニアNISAは、2023年末までしか新規口座の開設ができない。ただそれでも、まだ非課税枠も利用できメリットはあるので、パパママ向けの新しいNISA・積み立てNISAと合わせて、別にまとめる予定をしている。
定期預金については、こちらの記事でかんたんに解説している。
学資保険を将来の学費の貯蓄の一つとするのはあり。リスクは分散させる必要がある。
貯蓄や運用するなら、リスクは分散させておくほうがよい。子供の将来の学費にむけた貯蓄の一つとして学資保険は有用だと思う。
ただ、すべてを学資保険で準備しておくよりも、急な資金需要・学費や物価のインフレ対応といったいろんなリスクに対応できるように、ジュニアNISA(株式投資)や定期預金、普通預金といろんな方法で分けて貯蓄運用するのが大事。
学資保険の専門の無料相談やママ向けの保険無料相談サービスもあるので、そういったサービスを一度利用してみてから検討してみるのもいいと思う。
この記事が、パパママやあかちゃんためになればうれしい